こんぺいとうの果実~千紫万紅

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【マンガの感想(青年マンガ)】波よ聞いてくれ  6巻/沙村広明

波よ聞いてくれ(6)

あらすじ

ミナレ達3人は教団に入信することになり、入会儀式が行われた。変なことばかりさせられたが、最後は「双魂の儀」で締めくくることになる。

だがそれは、子供をつくるための異性を3人へあてがう儀式だった。

 

しかしその儀式が行われようとしている最中、中原・甲本・沖が教団に殴り込みをかけた。

3人とも目当てとする女性しか目に入っていない状態だったが、警察も到着し、なんとか事態は収束する。

 

そして教団幹部が逮捕され、舞台は札幌へと戻る。

 

カレー店ではマキエと彼女の兄が無報酬で働いており、ミナレのカリスマ店員としての地位は、どんどん崩れていった。しかもマキエは店員としてだけではなく、ラジオの投稿でも着実に頭角を現しつつあった。

 

一方、ミナレの今度の取材は、引きこもりの息子を突撃することに。

 

そうしているうちに、中原のところからは姉が自宅に戻ることになり、マキエも彼の部屋から出ていくことを考え始める。

 

しかしある夜、マキエは思い余って中原に抱きついてしまい、そしてーー……。





感想

教団へ乗り込んだ中原・甲本・沖の中で、救出劇を一番ヒーローっぽくこなしていたのは甲本でした。

 

彼は影が薄いので念のためにお伝えしますが、甲本はラジオ局のミキサーです。

瑞穂に片思いしているのが甲本です

瑞穂にキスしようとして避けられちゃった、あの甲本くんです!

 

女性の悲鳴を聞いた甲本は、大変華麗なフォームで教団の玄関を蹴破り中に侵入します。

その玄関っていうのが図書館の入り口にあるような、大きいガラス張りなんですよ。

 

予想外にもろくてこちらも驚いた」なんて悠長なこと言ってますけど

 

甲本くんは頑丈なガラスに蹴りいれるつもりだったの?

バカなの? 愛の力ですね!



しかし甲本くんのすごいところは、この先にあったのです。

 

どうにか瑞穂と再会し、手を握りあう二人。

その時、甲本は考えます。

 

安心させつつも惚れさせる一言を考えちまった俺ってダッセェ、と

 

え? なにが?

 なにがダッセェの?

 

管理人は本気で不思議に思いましたよ。

 

だって

札幌から和寒までやってきて、体を張って助けにきたんだよ?

窓ガラス蹴破って、襲いかかる信者をなぎ倒してきたんだよ?

 

すっごい頑張ったじゃない。

 そんくらい考えても普通じゃないの?

 

ていうか、チャンスをモノにしないほうがおかしくないですか?

世の中に溢れる「恋愛の駆け引き」how to本なんか

 

「捏造してでもチャンスを作り出して、モノにしろ」なんてトンデモナイこと言ってますよ?

 

でも甲本の美学には反するのでしょう。

アホだと思いますが、今回でプチ推しカプができました。

 

頑張れ、甲本くん!

先行き不安だけど、できれば幸せになってほしいな!!

 

 

 

 

  

 

 

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