あらすじ
ミナレ達3人は教団に入信することになり、入会儀式が行われた。変なことばかりさせられたが、最後は「双魂の儀」で締めくくることになる。
だがそれは、子供をつくるための異性を3人へあてがう儀式だった。
しかしその儀式が行われようとしている最中、中原・甲本・沖が教団に殴り込みをかけた。
3人とも目当てとする女性しか目に入っていない状態だったが、警察も到着し、なんとか事態は収束する。
そして教団幹部が逮捕され、舞台は札幌へと戻る。
カレー店ではマキエと彼女の兄が無報酬で働いており、ミナレのカリスマ店員としての地位は、どんどん崩れていった。しかもマキエは店員としてだけではなく、ラジオの投稿でも着実に頭角を現しつつあった。
一方、ミナレの今度の取材は、引きこもりの息子を突撃することに。
そうしているうちに、中原のところからは姉が自宅に戻ることになり、マキエも彼の部屋から出ていくことを考え始める。
しかしある夜、マキエは思い余って中原に抱きついてしまい、そしてーー……。
感想
教団へ乗り込んだ中原・甲本・沖の中で、救出劇を一番ヒーローっぽくこなしていたのは甲本でした。
彼は影が薄いので念のためにお伝えしますが、甲本はラジオ局のミキサーです。
瑞穂に片思いしているのが甲本です。
瑞穂にキスしようとして避けられちゃった、あの甲本くんです!
女性の悲鳴を聞いた甲本は、大変華麗なフォームで教団の玄関を蹴破り中に侵入します。
その玄関っていうのが図書館の入り口にあるような、大きいガラス張りなんですよ。
「予想外にもろくてこちらも驚いた」なんて悠長なこと言ってますけど
甲本くんは頑丈なガラスに蹴りいれるつもりだったの?
バカなの? 愛の力ですね!
しかし甲本くんのすごいところは、この先にあったのです。
どうにか瑞穂と再会し、手を握りあう二人。
その時、甲本は考えます。
安心させつつも惚れさせる一言を考えちまった俺ってダッセェ、と。
え? なにが?
なにがダッセェの?
管理人は本気で不思議に思いましたよ。
だって
札幌から和寒までやってきて、体を張って助けにきたんだよ?
窓ガラス蹴破って、襲いかかる信者をなぎ倒してきたんだよ?
すっごい頑張ったじゃない。
そんくらい考えても普通じゃないの?
ていうか、チャンスをモノにしないほうがおかしくないですか?
世の中に溢れる「恋愛の駆け引き」how to本なんか
「捏造してでもチャンスを作り出して、モノにしろ」なんてトンデモナイこと言ってますよ?
でも甲本の美学には反するのでしょう。
アホだと思いますが、今回でプチ推しカプができました。
頑張れ、甲本くん!
先行き不安だけど、できれば幸せになってほしいな!!
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