あらすじ
ミナレの元カレ・光雄を社会的に抹殺する内容のラジオ番組が始まった。
今回は数人が登場する芝居だ。放送は無事に終わり、評判も良かった。
後日、ミナレは父が送ってきた古いラジオと荒巻き鮭の処分に頭を悩ませていた。
(ちなみにラジオの説明が全く無かったので、おそらくなにかの伏線だと思われます)。
困ったミナレは同じアパートの住人に荒巻き鮭を配り、警察沙汰に巻き込んだこともある、階下の男性にも引き取ってもらうことに成功。
その時に部屋の異臭に気付いたが、関わりたくないミナレは知らんふりをきめこむ。
その夜、ミナレが出勤したラジオ局には、不穏なファックスがきていた。
内容は「あの世に行っても帰ってこれる方法を教えてください」というものだ。
ファックスの送り主は沖進次。
さっき、ミナレが荒巻き鮭を押し付けた男性だ。
普通なら無視するが、プロデューサーの麻藤に「なにかあったときは保釈金(保険金ではない)を払ってやるから、ミナレと瑞穂で取材してこい」と言われ、仕方なく2人で沖進次の家に向かう。
神官(ミナレ)と巫女(瑞穂)の格好をした2人を、お札を貼りまくった異様な部屋に、ためらうことなく招き入れる沖。
そこでミナレと瑞穂は、尋常でない事態に遭遇しようとしていた。
感想
ぬるいっ!
温いわミナレ!!
光雄の性格を分析するだけでどうする!
社会的な抹殺とは、そうじゃないと思います!!
「あたしの友達の元カレが最低でさあ」
から始まり、光雄にされたこと、これからヤツがやらかしそうなことを、光雄の音声使ってドラマ仕立てにするくらいやらないと!
あの世に連れて行くのはそれからでいいじゃん!(脚本の話です)
そして局のSNSをフル活用して、光雄注意報を出さなきゃ!!
光雄を震え上がらせないでどうするんだ!!
だってもし管理人があのドラマを聞いてたら
「夜中の青木ケ原樹海に戻されたあと、どうやって家に帰ったのかなぁ」
くらいしか思いませんよ。
しかもその後、ミナレは沖進次に告訴されるほどの事案をやらかします(取り下げてもらえることになりました)
きみが社会的に抹殺されてどうする
光雄より社会的に深い傷負ってるミナレ(主人公)……。
そういえば、作者は無限の住人でもキャラクターをいたぶるのが、大好きだったご様子。
沙村先生の性癖は、ご健在のようです。
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