身近な感染症とワクチンについての学習本です。作者であるさーたりさんのお父様が、感染症の専門医だそうです。
さーたりさんのお父様はコミックエッセイ「腐女医の医者道!」に時々登場しますが、小児科の先生だとか、夜中にやってきて孫に予防注射をしたりするところしか知らないので、大学の先生だったんだ!と驚きました。
本の中身はさーたりさんが基礎的なことをマンガで描いて、お父様がもう少し踏み込んだ内容を文章で説明する、といった形式をとっています。
かなり噛み砕いて描いてあるので、内容については難しく感じないと思いますが、さーたりさんの手書き文字が読みにくい……。「腐女医の医者道!」でも読みづらかったんですが、今回は専門的な話があるため、字がぎゅうぎゅう詰めになっていて、ますます読みづらくなっていました……。
編集も写植を諦めたのかな と思いましたよ(暴言)
現在大流行のコロナもワクチンの準備を急いでいますが、この本を読むと「なぜ急いでワクチンを開発しているのか、ワクチンの働きとはなにか」ということが分かります。生物が得意な方は「そんなの知ってる」という話かもしれませんが、理系の勉強が大っ嫌いだった管理人は知らないことばかりでした。
管理人がこの本で一番興味を持ったのが、インフルエンザワクチンについてです。
管理人は毎年インフルエンザワクチンを注射しているんですが、なんで毎年毎年注射しなきゃいけないの。毎年毎年腕が腫れるんですけど! と思っていました。
しかしなぜ毎年必要なのか、理由を読むと納得しました。
「しょうかないなあ。毎年腕を腫らすしかないかぁ」と思いましたよ。
しかしノロウイルスについての項目がないのは納得いかない。
かかったことある方はお分かりだと思いますが、ノロは非常に苦しいです。
インフルエンザかノロのどちらかにかからなければ、日本から追い出す と言われたら、管理人は迷わずインフルエンザをとりますね。それほどノロは苦しかった……。
ノロのワクチンがあるなら、ぜひ書いて欲しかったです!
もしかして、無いのかな……。そうだとしたらゾワゾワします……。
ところで、この本は小さいお子さんがいる方には、特におススメだと思います。ノロウイルスについては書いてなくてもロタウイルスについては書いてあったし、さーたりさんには3人のお子さんがいるので、親の視点で語っていることが多かったですね。
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