作者:喜久田ゆい
原作:由唯
キャラクター原案:椎名咲月
出版:一迅社
- 【虫かぶり姫】 あらすじ
- 王子と見せかけの婚約をしていたエリアーナ侯爵令嬢。でも、とうとう王子に本気の恋が訪れたと思ってしまいます
- 身分に厳しくないらしいサウズリンド王国。なぜなら王子の側近たちが、婚約者エリアーナ侯爵令嬢をパシリにしてます
- クリストファーに大切な人が現れたと思い込んでショックを受けるエリアーナ。ようやく自分の気持ちに気が付いて……?
- ショックを受けるエリアーナへカウンターパンチを浴びせようとするアイリーン。その結果は――?
- 2巻以降について
【虫かぶり姫】 あらすじ
「虫かぶり姫」のあだ名を持つ、本が大好きな侯爵令嬢・エリアーナ。クリストファー王太子の形式的な婚約者として平穏に過ごしてきたエリアーナだったが、ある日偶然、王太子が知らない令嬢と仲睦まじくしているところを目にしてしまう。ついに王太子が本当に愛する女性を見つけたのだと感じたエリアーナは、婚約解消の覚悟を決めるが――?
(Renta!から引用)
王子と見せかけの婚約をしていたエリアーナ侯爵令嬢。でも、とうとう王子に本気の恋が訪れたと思ってしまいます
サウズリンド王国第1王位継承者のクリストファー殿下と婚約しているエリアーナ侯爵令嬢。4年前、クリストファーに「母上が婚約をせっついてくるので、本を読んでいるだけでいいから僕と婚約してほしい」と言われます。婚約すれば王宮書庫室への出入りと貸出しが自由だと言われ、承知するエリアーナ。
見せかけだけの婚約のはずが、アイリーン・バルカス子爵令嬢と楽しそうに話しているクリストファーを見て、エリアーナはショックを受けます。
身分に厳しくないらしいサウズリンド王国。なぜなら王子の側近たちが、婚約者エリアーナ侯爵令嬢をパシリにしてます
優しいエリアーナ嬢は、重たい本をドンっと渡されて「どこそこへ持っていってください」と言われても笑顔で応えます。このコマでは「書類」と言ってますが、次のページではどう見ても図鑑くらいの大きさの本をかかえてます。
ちょっとちょっと、その人、王子の婚約者で侯爵令嬢でもあるんですけど――?
エリアーナと一緒に登城するお付きの侍女がいないのも貴族の女性としては不思議でしたが、1巻の終わりにくる展開に備えた伏線だったみたいです。
クリストファーに大切な人が現れたと思い込んでショックを受けるエリアーナ。ようやく自分の気持ちに気が付いて……?
見せかけの婚約だと思っていたエリアーナですが、いつの間にかクリストファーと側近の皆と過ごす時間が大切になっていること、そしてクリストファーを好きなんだということに気が付きます。
けれど全てはもう遅いのだと思い込んだエリアーナは、身を引こうと決心するのです。
ショックを受けるエリアーナへカウンターパンチを浴びせようとするアイリーン。その結果は――?
エリアーナがアイリーンに嫌がらせをしていると見せかけて同情をひき、クリストファーをかっさらおうとするうアイリーン・バルカス子爵家令嬢。
子爵令嬢が王子の婚約者の地位を狙うのは、身分的に厳しいかな?と思いますが、侯爵令嬢に重たい荷物を持たせてパシリにするくらいなので、サウズリンド王国では多少の身分差は大したことないのかもしれないですね。
しかしアイリーンの思惑通りになるはずもなく、この機に乗じてクリストファー殿下は「見せかけの婚約」と思い込んでいるエリアーナの首根っこを押さえることに成功したのでした。
2巻以降について
6巻まで読みました。7巻は2022年秋ごろ刊行予定だそうです。
2巻以降は成婚の儀が決まったクリストファーとエリアーナのいちゃいちゃが、しょっちゅう出てきます。
しかし4巻になるとアーヴィン・オランザという黒髪イケメンが登場し、エリアーナに絡んできます。そして案の定、エリアーナに恋してしまいます。
一旦退場したアーヴィンですが、彼は成婚の儀までになんかやらかしてくれると思います。クリストファー殿下と同じくらいのイケメンでしたので、このまま退場しっぱなしということは、多分ないでしょう。