こんぺいとうの果実~千紫万紅

映画とマンガの感想が中心の雑記ブログです

ヨーロッパ中世の豚の塩漬け肉は、本当に美味しいのか?(金色のマビノギオン 2巻より)

f:id:NA-TU-ME:20210626225328p:plain

 「金色のマビノギオン2巻」のかきおろしショートで、タイムスリップ組のたまき達3人が食事をしています。

 

主なメニューは以下の通りです。

朝:豚の塩漬け肉  

昼:豚の腸詰  

夜:豚の干し肉を戻して煮込む

 

広則は毎日毎日出てくるパンとチーズと豚肉の料理に飽きたようですが、たまきは「美味しい」と言っています。

 

本当ですか? 本当に美味しいんですか? だって中世が始まったばかりの、しかもイギリス料理でしょ?

 

失礼ながら、管理人はたまきが言っていることが信じられません。

 

だってメシマズとして有名なイギリスですよ。

おまけにろくな調味料もない、中世の始まり、紀元5,6世紀の話ですよ?

食べるために生きるな、生きるために食べろ  という諺があるくらいの国ですよ?

 

 

しかしいくら疑おうとも、管理人には中世の豚の塩漬け肉を食べる機会がありません。そこでネットで「豚の塩漬け」を検索してみた結果、味に言及している記事にたどり着きました。

 

julius-caesar1958.amebaownd.com

 

その記事には、こんな描写があります。

しかし、この塩漬け肉のまずさと言ったら、それはひどいものだったようだ。塩漬け肉はムギ粥やスープに入れて煮込んでから食べるのだが、煮込んだからと言って塩味や臭いが簡単に抜けるわけではない(「胃袋に押し込む」ためにニンニクや辛子【マスタード】は使われたが)。たんぱく質を摂取するためには、鼻をつまんで我慢しながら、臭くて塩辛いうえにまずい塩漬け肉を食べ続けなければならなかった

 

やっぱ不味いんじゃないか!!

 

しかし塩漬け肉を検索していた管理人は、もっと強烈な事実を知ってしまいました。

それは「ブラックプディング」というもの。

【参考】

ブラッドソーセージ - Wikipedia

イギリスの項目には、以下のように書かれています

ブラックプディング(Black Pudding、またはブラッドプディング:Blood Pudding)と呼ばれる血液の腸詰めがある。豚の血に、角切りにしてゆでた豚の脂身、小麦粉、オートミールニンニクなどが材料で、肉は使わないのがイギリスの伝統的な作り方である。小麦粉などの穀物原料が多く使われるのは、イギリスのソーセージ一般に共通している。ケーシングには、牛の腸を使う。材料を混ぜて腸に詰めたら、摂氏80度でゆで上げる

 

……肉の脂身が食べられない管理人は、絶対に無理だぁ……。

 

好き嫌いが別れるようですが、ブラックプディングはイギリスの朝食では定番のようです。納豆みたいなものでしょうか? 

たまき達が食べていたお昼の腸詰って、恐らくこのブラックプディング中世版のことだと思います。

 

もしも管理人がこの世界にタイムスリップしてしまったら、飢え死に確実です。

そこでこの世界にありそうなもので、なんとか食べれる豚の調理法はないものかと考えました。

そんな心配して時間を無駄にするくらいなら、ブログの記事をもう1本書けやと自分でも思いましたが、食べ物に関することだと、つい真剣になってしまうんですよね。

 

そうしているうちに考えついたのが……

バターがあるなら、ヨーグルトもあるんじゃない? 

でした。

だったら豚肉を塩抜きして肉の筋切りして、臭いとりの効果があるハーブと豚肉をヨーグルトに漬けて、焼く前にスパイス的な木の実をまぶして、焼いてる途中でバターを加えれば、まあまあ食べれるようになる気がします。

 

考えたな、自分!  

管理人は自画自賛しましたよ。

難点は、今でももったいなくてヨーグルトに肉を漬けこむなんてことができないのに、食べるものが少ない中世で、そんなことができるわけないという点でしょうか。

 

まあこの世界には、大魔術師マーリンと魔法が使える湖の乙女がいるんだから、たとえインドのスパイスでも、魔法の杖を振って出してくれるんじゃないかと思いますけどね。

しかし、これでやっと塩漬けの豚肉が頭から離れてくれそうです。よかったよかった

 

 

✥マンガの感想 記事一覧はこちらへ